他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、目に重い病気のある患者に移植した世界初の臨床研究で網膜がむくむ合併症が起きた問題について、京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長は18日、大阪市内での講演で「副作用が起こってしまった。手術に伴う合併症や手術法の改良がまだまだ必要だと学んだ」と述べた。

 大阪市内の講演会に出席した京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長=18日午後

 山中氏は「ついつい私たちは細胞ばかり気にしてできるだけ安全な細胞をと思うが、手術そのものが非常に大きなリスクを伴っている」と指摘。その上で「臨床研究をどんどんやっていかない限り改善はできない。今後の課題が明らかになった」と強調した。(共同通信)