沖縄県嘉手納町の道の駅かでなに簡易店舗を構えるジプシーコーヒーが開発した「野國いもラテ」が評判を呼んでいる。甘藷(かんしょ)のペーストにミルクとエスプレッソを組み合わせた一品。素材を生かした広がる甘みが特徴だ。昨年6月に売り始めてから観光客らに人気を集める。地元色を出した着眼点の良さといもの種類を増やすことでバリエーションが拡大される可能性が期待され、このほど町優良特産品に認定された。

観光客と会話しながら野國いもラテを販売する新垣杏林さん=16日午後、嘉手納町屋良・道の駅かでな

 ジプシーコーヒーを営むのは町出身・在住の新垣杏林(きょうりん)さん(25)。嘉手納高校を卒業後、神奈川県で5年間の会社勤めを経て、里帰りしてから2年間コーヒー店でノウハウを吸収した。

 道の駅の出店を決めた昨年5月ごろ、知り合いのコーヒーショップで相談する中で、町特産品の野國いもを生かしたメニュー化のアイデアにたどり着いた。

 使うのは黄金芋。新垣さんは、なるべくいもの繊維を残さないように何度もこしてとけやすいようにすることを心掛ける。

 野國いもラテ(税込み500円)のほかソイラテ(450円)、カプチーノ(450円)、キャラメルラテ(500円)などの8種のアイスとホットがあるが、野國いもラテは一番人気。1日限定10杯が売り切れる日も少なくない。

 「いもの風味がコーヒーに合う」「いもの種類に合わせてバリエーションが増えれば、さらに可能性は広がる」「色が異なるいもの種類を使ってビジュアル重視のインスタ映えする商品開発を目指してほしい」

 町役場で11日開かれた優良特産品選定会では審査員から高評価が相次ぎ、町内28品目の優良特産品となることが決まった。野国いもを使った認定商品はソフトクリームや菓子、プリンなどで既にあるが、ドリンクは初めて。新垣さん25は「いずれ(簡易ではない)店を出してもっと嘉手納にお客さんを呼び込み、地元を盛り上げたい」と語る。

 優良特産品の推奨状授与式は道の駅で27、28日に開かれる第12回嘉手納町産業まつりで行われる。問い合わせは新垣さん、090(6858)5853。まつりに関しては町産業環境課、電話098(956)1111。