タイムスビルで19日(金)~21日(日)

 商品開発と異業種コラボを支援する「磨け!輝け!琉球の宝物創造プロジェクト」(主催・琉球銀行 ※1)の商品発表会が12日、那覇市内で開かれ、初代琉球の宝物グランプリに「香りと場研究所」(北中城村、薗田優子代表)のリュウキュウマツを使ったアロマセットが輝きました。

 準グランプリ(2社)とともに沖縄代表として、5月に東京で開催予定の「にっぽんの宝物」(※2)に出場。秋にシンガポールで開かれる世界大会への切符に挑戦します。そのほか審査員特別賞に2社、敢闘賞に1社1グループが選ばれました。

 19日からは那覇市久茂地のタイムスビルで「琉球の宝物フェア グランマルシェ」を開催し、グランプリ参加企業の商品を販売します(入場無料、21日まで)。ものづくりに掛けるこだわりと情熱をぜひ感じて下さい。

 ※1「磨け!輝け!琉球の宝物創造プロジェクト」は平成29年度「地方公共団体連携型広域展示販売・商談会事業」を活用した琉銀の中小企業支援の一つ。
 ※2「にっぽんの宝物」プロジェクトの運営はアクティブラーニング、KKTエンタープライズ

【グランプリ】
香りと場研究所 森旅~木のアロマディフューザー

 

リュウキュウマツ オイルと芳香器に

 琉球の宝物創造プロジェクトは人材育成などを手がける「アクティブラーニング」(東京、羽根拓也社長)の手法を活用した琉球銀行の中小企業支援事業で、4回のセミナーに延べ70社が参加。地域の企業同士が互いに他社商品の強みを考察し合い、今までにないPR方法やコンセプト作りに磨きを掛け、14社がグランプリに挑戦しました。

 今回、初代琉球の宝物グランプリに輝いた「森旅~木のアロマディフューザー」は、県木リュウキュウマツの精油入りアロマオイルと芳香器のセット。グランプリのプレゼンテーションで「香りと場研究所」代表の薗田優子さんは「南国の森林浴をイメージした香りと天然木の温かい木目を楽しんでほしい」とPRしました。オフィスの空間芳香や消臭など、香りによる環境改善を専門とする同社は今回、琉球宝物創造プロジェクトに合わせ、国頭村の木工作家「洋屋」とコラボ。森の不思議な生き物たちを思わせる丸っこい形が印象的な木工芳香器の制作に取り組み、差しこむスティックもリュウキュウマツ製とこだわりました。

 リュウキュウマツの精油抽出も新たな試み。「ヒノキほど重厚ではない、爽やかな香りが特徴」ですが、少量しか取れないため、イランイランなど熱帯花の香りとブレンドしています。審査員で琉球銀行執行役員法人事業部長の伊志嶺達朗氏は「工芸とコラボし、やんばるの森を近くに感じられるアイデア商品。ありそうでなかった“体験”を与える逸品」と評し、その他の審査員からも「ホテルの部屋にぴったり」「ストレス発散といった効能もPRしてほしい」と提案が相次ぎました。

 薗田さんは「海以外の沖縄の魅力として、豊かな森林の香りを発信していきたい」と受賞を喜びました。

 ★香りと場研究所 北中城村瑞慶覧597番地 bellair24電話098(932)3839

【準グランプリ】
クリアテック沖縄 さとうきび蜜その日しぼり

 

キビの甘さ抜群 搾りたてを凝縮

 準グランプリに輝いた「さとうきび蜜その日しぼり」は、障がい者の就労支援を行っている「クリアテック沖縄」(中城村)が開発。糸満産のサトウキビを搾った汁をその日のうちに煮詰め、はちみつ状の液体にした植物性の甘味料です。ブラインドのメンテナンスを主事業とする同社は「さとうきび部門」を立ちあげ、障がいを持つスタッフが畑作りや製造に従事しています。

 キビの香りがよい品種を採用。味を損なう要因とされる赤虫の食害も1本ずつ目でチェックし、水を加えず搾り汁だけをじっくり煮詰め、天然の優しい甘みに仕上げています。

 蜜をかけたクレープなどを試食した審査員からは「はちみつ代わりに小さい子にも安心して使える」「今の健康志向の広がりにマッチしている」などの評価が出ました。今回の受賞に金城エイ子代表は「懸命に働いている皆の励みになる」と涙ぐみました。

 ★クリアテック沖縄 中城村屋宜605 電話098(988)0566

【準グランプリ】
イースフード 空飛ぶメロンパン

 

見た目びっくり ちぎって楽しむ

 準グランプリを受賞した「空飛ぶメロンパン」は、黒糖チョコ、塩バニラ、ストロベリーなど5色20個のメロンパンがつながった菓子パン。手がけたのは沖縄市でピザ屋や製パン所などを経営する「イースフード」です。年間20万個売れている人気の商品をアレンジし、20個のうち4個にプリンクリーム入りの「当たり」を混ぜたミニサイズを用意し、紅イモとマンゴーのディップを添えて、沖縄らしさを演出しました。

 代表の喜友名恒さんによると「どこにもないパン」をめざし、着想を得たのが色とりどりの「こいのぼり」。

 審査では「メロンパン自体は全国的にポピュラーなパンだが、パーティーを盛り上げる体験を売りにしている」と評価されました。喜友名さんは「日本を代表とするパンとして世界に届けたい」と全国大会へ向け抱負を語りました。

 ★イースフード 沖縄市高原7-28-7 電話098(930)0522