名護市辺野古の新基地建設に向けた埋め立て工事で、沖縄防衛局が沖縄県教育庁文化財課に、文化財保護法に基づいて天然記念物「オカヤドカリ」の捕獲に伴う許可申請を9月に提出していたことが14日、分かった。本体工事の本格的な着手までに必要な許可で、許可権限がある文化庁に対し、窓口の教育庁は意見を付した上で書類を送らなければならない。

オカヤドカリ

 ただ、翁長雄志知事はあらゆる手段で建設を止める方針を掲げており、教育庁は現在、取り扱いを慎重に協議している。

 県に提出された公有水面埋め立て承認申請書によると、防衛局は着工前に工事区域内に生息するオカヤドカリを一時的に捕獲し、区域外に移動させる計画。天然記念物の捕獲(現状変更)には文化財保護法に基づく許可が必要で、防衛局が教育庁に届け出た。

 窓口機関である教育庁に許可権限はないが、オカヤドカリの適切な捕獲法などについての意見を付すことができる。送付期限は決められていないが、通常は数週間~1カ月程度という。

 県の町田優公室長は県議会6月定例会で、新基地建設阻止の手段として「10程度」とする知事権限の一例に文化財保護法に基づく埋蔵文化財の届け出などを挙げていた。

 防衛局はことし6月、建設に伴う環境監視等委員会(中村由行委員長)の第5回で、オカヤドカリを含む陸域動物の移動計画案を提示、専門家に意見を求めていた。(篠原知恵、鈴木実)