サッカーのジュニアユースクラブ「Wウイング沖縄FC」の2人が来春、J1チームのユースに入団する。大城蛍(与那原中3年)は浦和レッズ、瀬底正椰(南風原中3年)はヴィッセル神戸に内定。憧れのプロを目指し、2人の15歳が新たな一歩を踏み出す。(花城克俊)

(右)サッカーJ1のヴィッセル神戸ユースに入団が内定した瀬底正椰(左)浦和レッズユースに入団する大城蛍=中城村民体育館

 創設4年目のWウイングからJユース入りするのは初めて。

 創設時から在籍する大城は、身長177センチの大型DF。高さを生かしたヘディングを武器に、攻守で存在感を発揮する。

 小学高学年から「高校は県外でプレーしたい」と強く希望していた。ことし8月に浦和ユースの練習に参加。沖縄との環境の違いや練習の質の高さに驚きながらも「やれないことはない」と自信を深めた。「生活面での不安もない。早くチームのレベルに追い付き、レギュラー入りしたい」と意気込む。

 174センチで左利きの瀬底は、スピードのあるドリブルが持ち味。中学の部活動でプレーしていたが、「県トレセンの練習で刺激を受けた。もっと自分の力を伸ばしたい」と、4月にWウイングに入った。大城とともにセンターバックとして活躍してきた。

 「県内の高校に進んで、全国選手権を目指すつもりだった」が、素質がスカウトの目に留まった。入団を決断した今、「不安の中、両親が背中を押してくれた。期待に応えられるように努力したい」と胸を高鳴らせる。

 Jリーグのユースには毎年、1チーム10人余りが入団するが、トップに昇格できるのは同期でわずか数人の厳しい世界。

 元Jリーガーの喜名哲裕監督は「チーム内での競争を勝ち抜くには、強い精神力が必要。それぞれの持ち味を出して夢をかなえてほしい」と教え子に期待を込めた。