20日、那覇市松尾の国映館跡地であった不発弾処理。国際通りの立ち入り規制で多くの観光客や市民が足止めを食らい、土産店などは一時休業になった。静寂の中、不発弾処理を知らずに戸惑う市民や、映画の撮影と勘違いする観光客の姿もあった。

安全化処理された不発弾=20日午前11時分

不発弾処理で一部が封鎖された国際通り。市や消防関係者の説明を受け、困惑する買い物客ら=20日午前11時6分、那覇市松尾(田嶋正雄撮影)

安全化処理された不発弾=20日午前11時分 不発弾処理で一部が封鎖された国際通り。市や消防関係者の説明を受け、困惑する買い物客ら=20日午前11時6分、那覇市松尾(田嶋正雄撮影)

 近所に住む我喜屋エミさん(81)は、かつて国映館によく通ったという。「まさか不発弾の上で映画を見ていたなんて、思いもしなかった」と早々に避難した。

 塾帰りという豊見城市の女子高生(17)は、規制直前まで現場そばでバスを待っていた。時刻表に案内はなく、イヤホンで音楽を聴いていたため、避難呼び掛けが聞こえなかった。「何事かと思った」と驚き、規制が始まる様子を見て「バスは来ないだろうな」とつぶやきながら歩き出した。

 食事をしようと、市場方面に向かっていた韓国からの家族4人は松尾交差点付近で足止め。規制解除を待つ観光客や報道陣の人だかりを見て、避難誘導員に「映画の撮影じゃないの」と質問。別の外国人観光客は「爆弾? ボムですか」と驚きながら確認し、不発弾処理と知って納得した様子でその場を離れた。

 千葉県立上総高校の修学旅行生は自由時間が不発弾処理と重なった。ひめゆりの塔などを訪問したという青木優太さん(2年)は「沖縄戦の不発弾の処理。規制と重なってタイミングは悪いけど貴重な経験だ。大人になっても覚えていたい」と話し、閑散とした国際通りを眺めた。

 規制が解除されると、観光客や店舗関係者が一斉に動いた。昨年9月も避難対象になった土産屋「東宝堂3号店」は、オープン時間を2時半以上遅らせて開店。商品を並べ、観光客を呼び込む準備を急いでいた桃原和也さん(35)は「閉まっていた分、頑張って売り上げを伸ばさないと。仕方ないけど、あまり起きないでほしい」と願った。