沖縄・ハワイ姉妹都市式典のため9日から来県していたキャロライン・ケネディ駐日米大使が、最終日の10日、那覇市壺屋のやちむん通りを訪れ“おしのび”で買い物を楽しんだ。訪ねたのは、代々陶工を営む新垣勲さん(71)一家の店。家族で伝統の技を守る姿勢に感銘を受けた大使から、写真撮影も頼まれたという。妻の順子さん(58)は「緊張しっぱなしだったが光栄。今後も伝統を伝えるため頑張りたい」と話した。(渡慶次佐和)

新垣製陶所を訪れた、ケネディ駐日大使(左から2人目)。壺屋の伝統的な陶芸作品に感銘を受けていたという(新垣順子さん提供)

壺屋で代々陶工を営んできた新垣勲さん(手前)、(後列左から)妻の順子さん、長男の貴司さん、三男の仁章さん

新垣製陶所を訪れた、ケネディ駐日大使(左から2人目)。壺屋の伝統的な陶芸作品に感銘を受けていたという(新垣順子さん提供) 壺屋で代々陶工を営んできた新垣勲さん(手前)、(後列左から)妻の順子さん、長男の貴司さん、三男の仁章さん

 ケネディ大使は10日午後、空港へ向かう前に、夫のエドウィン・シュロスバーグ氏らと壺屋の新垣さんの店に立ち寄った。勲さんをはじめ、息子の貴司さん(34)、文啓(ふみひろ)さん(32)、仁章(きみあき)さん(28)の作品が並ぶ店内を観光客らに交じりながら見て回っていたという。

 特に、名工「壺屋三人男」とされた勲さんの父・栄三郎さん(故人)から受け継がれた「魚紋赤絵」の作風に興味津々で、「赤の色合いが素晴らしい」「魚の模様はどういう意味があるのか」と質問し、おわんや鉢、湯飲みなど雑器類を複数購入したという。

 ケネディ大使は、家族一同で店を切り盛りする様子に感動。長男の貴司さんと商品を包装していた順子さんに「私も息子がいる。ぜひ店の様子を撮らせてほしい」と頼み、息子にメールで写真を送信した。

 当日は工房にいて、大使に会えなかった勲さんは「まさか大使が壺屋に来ているなんて思わなかった。勲窯の作品を手にとってくれて、とても光栄だ」と喜んだ。