2016年に返還された沖縄県国頭村安田の米軍北部訓練場跡地で、米軍の訓練弾とみられる廃棄物などが21日までに見つかった。訓練弾は未使用で、大型車両のタイヤやバッテリー、さびついたドラム缶などもあった。チョウ類研究者の宮城秋乃さんがヘリコプター着陸帯の跡地で見つけて名護署に通報した。

米軍北部訓練場返還地で見つかった未使用の訓練弾2発=19日、国頭村安田

訓練弾など廃棄物が発見された場所

米軍北部訓練場返還地で見つかった未使用の訓練弾2発=19日、国頭村安田 訓練弾など廃棄物が発見された場所

 沖縄防衛局は昨年12月、返還地約4千ヘクタールの廃棄物などの支障(汚染)除去を終えたとして地権者に土地を引き渡した。これまで跡地の支障除去には数年を要しており、返還後1年で終えるのは異例の早さ。

 訓練弾には「SIMULATER GUNFLASH M110 5」と記載があった。長さ20センチ、直径5センチで、1発は亀裂が入っていた。名護署は危険性が不明とし、土のうをかぶせた状態で保管している。

 宮城さんによると、一帯は金属板や割れた空き瓶などもあり、化学薬品のような臭いもしたという。

 防衛局は本紙取材に「引き渡した後の土地管理は土地所有者で行うことになり、不法投棄された廃棄物があれば、まず土地所有者で対応してもらう」と回答。「返還前の廃棄だと確認された場合は防衛局で適切に対応したい」とした。

 現場は世界自然遺産の推薦地に近く、2~3メートルの距離には普久川ダムに続く沢がある。

 宮城さんは「廃棄物から出た汚染物質がダムに流れ出ている可能性もある」と指摘した。

 防衛局は、約4千ヘクタールのうち、過去のヘリ墜落地点1カ所やヘリ着陸帯跡地7カ所など限られた範囲で目視による現地踏査を行い、除去が完了したとしている。