【与那国】台風21号で甚大な被害を受けた与那国町(外間守吉町長)は16日までに、義援金の専用口座を開設した。災害救助法の適用を受けたが、同法では一部損壊の被災者の支援枠がなく、町は「義援金での支援を検討している。県民みなさまの協力をお願いしたい」と呼び掛けている。同日、石垣市の中山義隆市長と竹富町の川満栄長町長も石垣市役所で会見し、募金の協力を求めた。

与那国町への募金を呼び掛ける中山市長(左)と川満町長=石垣市役所

台風21号与那国町災害義援金 振込口座

与那国町への募金を呼び掛ける中山市長(左)と川満町長=石垣市役所 台風21号与那国町災害義援金 振込口座

 中山市長は「八重山は一つの合言葉を下に、できるだけの支援をしたい」と語り、川満町長は「3市町は兄弟のようなもの。大きな被害を受けた家族に温もりある義援金を贈りたい」と述べた。

 与那国町は、災害救助法の認定基準で被害家屋を再調査し、全壊5戸、半壊23戸、一部損壊は244戸とまとめた。同法では全壊に対し、仮設住宅の提供、半壊は1世帯当たり限度額56万円の助成ができるが、最も被害戸数の多い一部損壊で公的支援の枠組みがなかった。

 町は公民館長らと義援金配分委員会をつくり、被災状況に合わせた額を町民に配分する予定。外間町長は「石垣や竹富の呼び掛けに感謝する」と話し、「一部損壊でもガラスが割れた、屋根が崩れたなど被災状況は異なる。多くの被災者の支援を広く県民にもお願いしたい」と語った。

 口座は現在3金融機関で、今後開設する分は町のホームページに掲載する。義援金は同一金融機関からの振り込みで手数料が免除され、所定の手続きで所得税控除など税の軽減が受けられる。