【浦添】昭和レトロの雑貨屋さんと間違われる理髪店が市城間にある。カットスタジオ「エクシード」。店内には1960年代~80年代の日用品が所狭しと飾られ、天井につるす以外もはやスペースが取れない。すごいのは、どんなに古い家電も動くように修理してあること。そして、「コインのかわりに水が出るスロットマシン」などのように改造してあることだ。

雑貨屋さんのような理髪店を営む豊里智さん=15日、浦添市城間のカットスタジオ「エクシード」

ビートルズなどが入ったジュークボックス

鏡に映った時に時間が分かるように文字盤や針の動きを反転させた振り子時計

雑貨屋さんのような理髪店を営む豊里智さん=15日、浦添市城間のカットスタジオ「エクシード」 ビートルズなどが入ったジュークボックス 鏡に映った時に時間が分かるように文字盤や針の動きを反転させた振り子時計

 お昼の12時。店内の振り子時計が、なぜか20回鳴る。散髪台から体をねじって振り返ると、文字盤が「12、11、10、9…」と裏返しになっていることに気づく。時計の針の動き方は、普通とは逆の左回りだ。

 「こうすれば、鏡越しでも何時か分かる。お客さんも便利でしょ」。オーナーの豊里智さん(54)がいたずらっぽく笑う。キャスター付きの足踏みミシンを引っ張ってきたかと思うと、その中から、くしとはさみを取り出した。

 お店を構えたのは92年。当初はごく普通だったが約15年前から“雑貨屋さん化”した。雰囲気を変えようと壁紙を張り替えても、壁のほとんどが鏡でやりがいがない。そのうち、インターネットや本島各地のリサイクルショップでレトロなグッズを買い集めては修理、改造し、飾るようになったという。

 店内には、復帰前後に使われていた初乗り270円のタクシーメーターや、ドル表示のレジ機が並ぶ。地デジ対応テレビの部品と組み合わせたダイヤル式の足付きテレビもしっかり映る。コーラのびんや水鉄砲のように噴射する殺虫剤。ビートルズやかぐや姫のヒット曲が入ったジュークボックスを懐かしがり、ビール片手に入店するお客もいる。

 「お店の名前エクシードは何かを超えるっていう意味。いろいろ造って年取って、体力の限界ならもう超えてるけど」。そんな冗談を言いながらも、大工や電気工事士のお客さんが来ると、またあれこれ相談してアイデアを膨らませてしまう豊里さんがいる。

 月曜定休。電話098(874)1372。