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  • 南城市長選投票4日前に豊見城市長が現職落選なら「予算付きません」と投稿
  • 一方、事業を行う県や国は「選挙結果で予算が左右されてはならない」と否定
  • 県選管は問題ないとするが、識者は「ミスリードする情報。道義的に問題」

 豊見城市の宜保晴毅市長が、南城市長選の選挙期間中だった17日付の自身のフェイスブック(FB)に「南城市長選挙、接戦だそうです。市民の皆様(みなさま)、選択を間違えるとたいへんなことになりますよ! 南部東道路の予算も付きませんよ!」と投稿し、現職の古謝景春氏への投票を呼び掛けた。県選挙管理委員会はFBで投票を呼び掛けることは問題ないとする。一方、識者は「公人が利益を基に投票を促す行為は道義的に問題」と指摘している。

南城市長選と南部東道路の関係について触れた宜保晴毅豊見城市長のフェイスブック

県選管「問題なし」■ 識者「道義的に問題」

 事業を行う県、補助金を出す国は「市長選の結果で予算が左右されることはあってはならない」と予算への影響を否定している。

 現職の古謝氏を支援した宜保市長は「古謝陣営からもらった資料を基に、その可能性があるということで書いた」と説明。県選管は「特定候補への投票をFBで呼び掛けることは認められている」としている。

 公職選挙法に詳しい岩井奉信日本大教授(政治学)は「影響力のある公人が、ある種の利益を基に投票を促す行為で道義的な問題は残る」と指摘。「市民は事業の決定権が誰にあり、市長の権限がどう影響するかまでは分からない。有権者をミスリードする情報を書くことは望ましいことではない」としている。