岡山市は23日、第33回坪田譲治文学賞の受賞作に、那覇市出身で東京都在住のシナリオライター、上原正三さん(80)の「キジムナーkids」(現代書館)に決まったと発表した。岡山市出身の児童文学作家、坪田譲治の功績をたたえ、大人と子どもが共有できる世界を描いた優れた作品に贈られる。副賞は賞金100万円。

シナリオライターの上原正三さん

 受賞作は沖縄戦で荒廃し、米軍占領下になった戦後沖縄が舞台。戦争で傷ついた子どもたちが伝説の精霊「キジムナー」をよりどころにたくましく成長し困難に立ち向かう物語で、昨年6月23日に出版された。

 上原さんは「かっぱらいをする悪ガキや米兵に体を売る少女が主人公なので、ノミネートの連絡を受けた時は意外だった」と振り返る。「受賞の報を聞き、過分な評価をいただいたことに驚いている。僕も『ウルトラマン』や『秘密戦隊ゴレンジャー』など50年間、特撮番組の脚本を書いてきたが、坪田先生が子ども世界に注ぐ視線に少し近づけた気がする」とコメントした。

 上原さんは円谷プロダクションを経て独立し、「帰ってきたウルトラマン」「がんばれ!! ロボコン」などのメインライターを務めた。

キジムナーkids
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上原正三
現代書館
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