1人でウエディングドレスを着て撮影する「ソロウエディング」が、沖縄県内でもじわりと広がっている。美しい景色をバックに、憧れの衣装、プロによる本格的な撮影。モデル気分を味わえるとあって未婚・既婚を問わず、イベントの一つとして楽しむ人が増えている。(社会部・宮里美紀)

モデル気分で「ソロウェディング」の撮影を楽しむ比嘉さん(右)とカメラマン=2017年12月6日、名護市喜瀬

 「一生の記念になった」。昨年12月、本島北部で「ソロウエディング」の撮影を楽しんだ那覇市の会社員、比嘉輝美さん(29)は目を輝かせた。

 比嘉さんは2児を育てるシングルマザー。好奇心旺盛な性格で、数年前にインターネットや雑誌でソロウエディングを知り「やってみたい」と胸をときめかせた。

 「若くてきれいなうちに、自分の思い出を残したい」と、20代最後の年にソロウエディングを決意。女友達に話すと好感触だったが、2人の姉には「よく1人で撮るね」と驚かれた。姉たちの反応も「価値観が違うのかな」とおおらかに受け止めた。

 ウエディングドレスを着るのは初めて。ビーチやチャペルでの撮影が終わった後は「プロに撮ってもらえてモデル気分。誰かに見せびらかしたい」と満足げな様子だった。

 撮影を担当したのは、那覇市のフォトスタジオ「SUNSET STUDIO」。仲本大祐代表によると、2017年、同社のソロウエディング撮影は計10件。20代後半から30代前半女性が中心で、観光客など県外の人が多かった。

 スタジオ撮影プランが衣装レンタル・ヘアメーク込みで1万4800円、ロケ撮影プランは8万円(いずれも税込み)から。

 同社は愛知県で営業していた5年前からソロウエディングのサービスを始めたが、メディアで取り上げられてから未婚・既婚者問わず、年々ニーズが高まってきたという。

 仲本さんは「結婚記念という概念にとらわれず、一つの撮影として気軽に楽しんでほしい」と、県内での広がりに期待した。