沖縄県宮古島市と多良間村内の小中学校の学校給食で提供される牛乳が2月1日から、生乳から加工乳に切り替わることが25日、分かった。市内で唯一、酪農をしている農事組合法人が事業を廃止し、1月末で出荷を停止するため。

(資料写真)学校給食

 農事組合法人が今月末での「酪農事業の廃業」を伝える内容証明郵便を、22日付で市内の乳業メーカーに発送した。同法人は昨年7月、債務整理の競売で牧場の用地と建物を失っており、同メーカーに乳牛100頭と設備を売却する交渉も価格が折り合わなかった。

 宮古地区の学校給食は現在、乳牛の体調不良で週2日が生乳、週3日が加工乳となっている。2月以降は沖縄本島の大手乳業メーカーから加工乳を調達して、週5日提供する。加工乳になることで一部コストが削減され、保護者負担の牛乳代は若干下がる見通し。

 一方、市内の乳業メーカーは現在、再び生乳を提供できるよう酪農事業の展開が可能かを模索している。経営者の男性は「乳牛の確保が鍵となるが、調達できるかは不透明。何とか酪農ができるようにしていきたい」と答えた。

 市教育委員会に生乳の供給を求めてきた、市内の保護者や学校関係者でつくる「宮古島産の生乳を守る会」の池間美津枝会長は「加工乳にはいろいろな成分が入っているので地元の牛乳を飲ませたい。提供する方法がないのか、市教委の考えを聞いて今後の対応を検討したい」と話した。