親子丼と焼き鳥で勝負する「居(い)酒(ざけ)やきしん」。大将の林格也さん(28)は秋田県出身。琉球大卒業後の2012年、南風原町で屋台の焼鳥店を開業した。「食べることが好きで開店した。当時の客には申し訳ないけど、焼いた経験もない素人だった」というが、味にこだわる性分から人気店に。町内中心部で開店するまでになった。

一番人気の黄金おやこ丼

黄金おやこ丼とわさび焼きを手にほほ笑む「居酒やきしん」の林格也さん=南風原町兼城

居酒やきしんの場所

一番人気の黄金おやこ丼 黄金おやこ丼とわさび焼きを手にほほ笑む「居酒やきしん」の林格也さん=南風原町兼城 居酒やきしんの場所

 親子丼は、少し歯応えのある宮崎県産のブランド「森林どり」、濃厚な味の卵は県産を扱う。おわんのふたを開けると、まず見た目が美しい。とろりとした食感の卵で鶏肉をとじ、コンブやかつお節などを使った林さん手製の丼つゆをかけたご飯はやさしい甘さだ。

 シンプルな「おやこ丼」(730円)のほか、焼き鳥の具材の焼きネギ、納豆をご飯の下に潜らせた一品など4種類を提供。一番人気は卵黄を加えた美しさがインスタ映えする「黄金(くがに)おやこ丼」(790円)だ。

 鼻にツンとくる「わさび焼き」(2本340円)は、屋台時代からの人気メニュー。ご飯を抜いた「おやこ煮」、玉子焼き、塩からあげなどの居酒屋メニューもある。和をイメージした店内は木目で温かく、BGMにはボサノバが流れ落ち着いた印象だ。

 屋台時代の店名は「やきしん」。心を込めて鳥を焼く思いを込めた。16年の開店を機に、居酒屋の語源となった「居酒」を店名に加えた。

 「食事する人も、お酒を飲む人も楽しめる店にしたかった」。スタイルも味もこだわりる林さんを、妻亜紀さん(33)が支える。(南部報道部・又吉健次)

 【お店データ】南風原町兼城128の202 電話080(8552)4704。午前11時~午後11時(午後5時以降入店は、テーブルチャージあり)。日曜、月曜定休。駐車場5台。