沖縄市宮里に「卵の自動販売機」が設置され、地域で話題になっている。不動産業などを手掛ける「愛卵土(あいらんど)企画」(内間秀太郎代表)が1月上旬、住宅街に設置。市場に出回ることが少ない規格外の「LLサイズ」(1個70グラム以上)も取り扱い、1日限定40パックが完売になることも。卵の販売機を製造している三友機器(福岡県)によると、本島中部で同販売機設置は初めて。(中部報道部・比嘉太一)

「新鮮な卵を購入してほしい」と呼び掛ける愛卵土企画代表の内間さん=16日、沖縄市宮里

 冷蔵式の販売機はマンションや一軒家が立ち並ぶ住宅街に設置されている。卵は採卵業農家で作る「市養鶏団地組合」から直接仕入れる。内間さんの長男が組合長を務めており、新鮮な卵をどこよりも早く入荷できる。周辺は県内大手スーパーが店舗を構える激戦区だが、内間さんは「新鮮さが売り。組合からの直接仕入れることでコストダウンも図れる」と強調する。

 販売機では市場に出回ることが少ない規格外の卵も販売。スーパーで売られている卵はL(64〜70グラム未満)、M(58〜64グラム未満)の2種類がほとんどだが、販売機ではL、Mのほかに規格外のLL(10個入り税込み200円)も取り扱う。内間さんは「LLも取りそろえることで、周辺の小売業者と差別化できる」と自信をのぞかせる。

 全国で唯一、卵の販売機を製造している三友機器沖縄事務所の川口秀幸所長によると、県内では15年前に初めて、南城市に販売機が設置された。現在では南城市や那覇市に10台ほどあるという。川口所長は「全国では300台あり、新鮮な卵を各地で届けている。中部地域の第1号機として本島中部の人たちにも新鮮な卵が届けられる」と期待する。

 内間さんは「新鮮な卵が身近で手に入れられる環境を整えたい。中部地域で2号機設置も検討したい」と意気込んだ。