沖縄県の琉球泡盛マーケティング支援事業を活用し、泡盛メーカー5社が県外販路開拓や観光客向けの商品開発に力を入れている。女性や若者層を狙った泡盛ハイボールの市場調査や、リゾートウエディングで泡盛を使った沖縄らしい演出など、独自の新戦略で出荷量の増加を狙う。

ヘリオス酒造の「くらハイボール」を試飲する客たち=21日、那覇市のヘリオスパブ国際通り店(同社提供)

 ヘリオス酒造(名護市)は主力商品「くら」の新たな飲み方を模索。たる貯蔵で熟成されたウイスキーのような甘い味と香りに着目し、炭酸水で割った「くらハイボール」を試作。市場調査を行っている。

 2月末までの毎週日曜日、ヘリオスパブ国際通り店で「くらハイボール」の無料試飲会を開催。期間中、約2千杯を出す予定で、客の反応や属性を分析。将来的に商品化するか検討する。28日と2月18日は音楽とお笑いライブを開き、泡盛をPRする。

 営業本部の渡嘉敷吏課長は「くらハイボールを定着させ、泡盛ファンを増やしていきたい」と意気込む。

 瑞泉酒造(那覇市)はパッションフルーツ果汁を配合したスパークリング泡盛リキュール「ズイセン・レガーレ」を県内リゾートウエディングに売り込む。

 「聖なる愛」などが花言葉のパッションフルーツと、賞味期限のない泡盛を合わせることで、「永遠の愛」を表現。新郎新婦が泡盛を一つのつぼに注ぎ入れ、新たな泡盛をつくる「酒合わせの儀」も提案し、沖縄らしい演出を望む県外客のニーズに応える。

 神村酒造(うるま市)は県外の有名料理店とタイアップした泡盛の飲み方をなど提案し、話題性を狙う。北谷長老酒造工場(北谷町)は九州地区での知名度向上を図る。比嘉酒造(読谷村)は都内で写真共有アプリ「インスタグラム」で数万人のフォロワーを持つ「インフルエンサー」と呼ばれる女性を招いた催しを行った。(政経部・下里潤)