8月に粟国島の粟国空港で第一航空(大阪)の双発プロペラ機DHC6が滑走路を右側に逸脱しフェンスに衝突、乗員乗客11人がけがをした事故で、同社の木田準一副社長らが25日、那覇空港で説明会を開いた。着陸時の操縦でパイロットに過失があり事故につながった人為的ミスだと認め、出席した乗客ら12人に謝罪した。同社がパイロットの過失を認めたのは初めて。

 同社によると同機が粟国空港に着陸した際、機体の前方車輪の向きが右側に少し傾いたままだったが、パイロットの確認と判断が遅れたため、傾きの修正操作が間に合わず、事故につながった可能性が高いという。

 着陸時に操縦したのは副機長の男性=当時(62)。総飛行時間約1万6800時間のベテランだが、当該機の飛行時間は約65時間で機長になるための訓練で最終訓練だった。同社は機体が滑走路右側にそれていると気付いた段階で、男性機長=当時(57)=の適切な判断があれば回避できたと見ている。

 一方、航空機自体の不具合については、同社がカナダの航空機メーカーを交えて実施した調査の結果、問題はなかったという。

 同社は人為的なミスがあったことを認めた上で、「離着陸の手順について、パイロットの再教育を徹底する。操縦手順も見直していきたい」と事故防止策を挙げた。

 事故の影響で那覇-粟国線は現在運航を停止している。同社は11月末以降には再開を目指したい考え。事故後、運輸安全委員会は航空事故調査官を派遣したが、報告書の公表は来年以降になると見られている。