【ウォード麗奈通信員】県出身アーティスト4人を含めた7人のアーティストのグループ展「NOTE 2 倉庫」がこのほど、ロンドン北西部ケンティッシュタウンにある住宅街の倉庫で開催された。2013年にロンドン在住の津波博美さん(45)=南城市出身=の呼び掛けで集まった県内・海外在住のアーティスト7人が、それぞれの作品を進化させる目的で「ブログ」という仮想空間内に共有スケッチブック「NOTE」を立ち上げた。アーティストらの何げない出来事やアイデアが自然体の言葉やビジュアルでつづられている。

グループ展に参加したアーティストら。左から2人目が津波博美さん=ロンドン北西部、ケンティッシュタウン

 今年3月、与那原町で開催された展示会「NOTE 1 根川商店」に続き、「NOTE 2 倉庫」での1日展のコンセプトは、「『アートスペース』は観賞者がいてアートスペースとしての存在が成立する。ギャラリーやミュージアムも閉館時になると、その『アートスペース』は倉庫になり、アート(作品)は物体以外の何物でもなくなる。ようこそ倉庫へ」。写真やドローイング、絵画、オブジェクトなどを展示。約40人を集客した。

 会場ではリーフレットや反物(ハンドタオル)、自家製ケーキをチャリティー販売し、その売上金140ポンドをがんの子どもたちをサポートする団体へ寄付した。また展示会場近くでは、折り紙ワークショップも開催。親子連れなど約10人が参加し、カメラやこま、ペンギン、飛行機などを作った。大人も張り切って作り、飛行機を飛ばし合う場面もあり、子どもたちと一緒に楽しんだ。

 県出身の出展アーティストは、津波さんのほか、ロンドン在住の山内盛彰さん(宜野湾市出身)、カンボジア在住の本竹功治さん(浦添市出身)、沖縄在住の上原稔さん(与那原町出身)の4人。上原さんは着物姿で参加。「ロンドンの普通の民家の倉庫という特異な場所で展示を行えたことがとても新鮮で、すてきな経験だった。私の写真が海を越えてロンドンで展示できるなんて思ってもみなかったので緊張した」と話した。

 津波さんは「今回のイベントは地元の人たちの協力なしには実現しなかった。場所を提供してくれた倉庫の持ち主やチャリティー用のケーキを焼いて来てくれた近所の方々、募金に協力してくれた皆さんに感謝したい」とお礼を述べた。

 共有スケッチブック「NOTE」のアドレスは、http://spacialnote.blogspot.co.uk