10月恒例の「まつり闘牛」が25日、読谷村と今帰仁村で行われた。“入場無料”が広く知られている名物大会とあって大勢の観客が詰め掛けた。次々に繰り広げられた巨体激突に観客の目はくぎ付けとなり、勝負が決まる迫力場面では歓声やどよめきが再三上がった。

デビュー戦で結びの一番を制し、土俵を一周する松力隆丸=むら咲むら闘牛場

貴鶴ゴバヌーの強烈なはね上げで大きく体勢を崩す戦闘ムサシ(手前)=今帰仁村営闘牛場

第18回読谷まつり闘牛大会

第6回今帰仁まつり闘牛大会

デビュー戦で結びの一番を制し、土俵を一周する松力隆丸=むら咲むら闘牛場 貴鶴ゴバヌーの強烈なはね上げで大きく体勢を崩す戦闘ムサシ(手前)=今帰仁村営闘牛場 第18回読谷まつり闘牛大会 第6回今帰仁まつり闘牛大会

■読谷まつり 

 第18回読谷まつり闘牛大会(主催・読谷まつり実行委員会)は午前11時から、むら咲むら闘牛場で行われた。

 9組の対戦(1組は不戦勝で1組は勝敗なしのアトラクション)だったが、10分を超えたのは1組で、ほかは8分以内の短期決戦。小気味いい快テンポの進行となったが、結びの一番(優勝旗争奪戦)伊良皆圧送一直線 対 松力隆丸は熱戦となった。

 先手で攻めたのは一直線。小刻みな突き、割りを交えてカケ押しで何度も前に出た。この攻勢で隆丸は下がる場面が目立ったが、四肢を踏ん張り、必死の防戦。時折、下向きに生えたカブラーを巧みに使っての“はね上げ”で応戦した。隆丸が柵際まで下がることはなく、まさに一進一退の攻防に。両牛の横腹が波打ち、息遣いが荒くなった7分すぎに勝負が急展開した。一直線が前に出ようとした瞬間、同時に隆丸の強い押し込みがさく裂した。これがタイミングのいいカウンターとなり、攻め疲れの出ていた一直線はあっけなく敗走。隆丸に勝利が転がり込んだ。

 徳之島で中量級王座に挑戦した経歴を持つ古堅モータース黄龍は2番戦に登場。ベテラン実力牛の荒波を6分余で下し、沖縄初場所を飾った。

■今帰仁まつり 

 第6回今帰仁まつり闘牛大会(主催・今帰仁まつり実行委員会)は、まつりの各イベントに繰り出した家族連れや観光客などが続々と詰め掛け、手狭な闘牛場は満席となった。

 7組(2組はアトラクション)の対戦だったが、こちらも短期決戦が目立った。結びの一番、豪剣美龍 対 へーばる号は、両牛互いに闘志不足で、なかなか組み合わず、対戦開始1分余で引分の判定が下された。

 2番戦、貴鶴ゴバヌー 対 戦闘ムサシがその穴を埋めた。両牛、序盤は緩やかな押し合い。互いの出方を探る動きが続いたが、2分すぎから一気にヒートアップした。リング中央で腹取りの応酬となったが、次第にゴバヌーの攻勢が鮮明となった。対戦開始3分すぎ、柵際に後退したムサシが苦し紛れの首持たせに出ると、ゴバヌーはこれを振り払うようなはね上げからの強烈な押し込み一発。体勢を崩されたムサシはたまらず敗走となり、一瞬で勝負に幕が下りた。

 次回は闘牛ファン待望の第104回秋の全島闘牛大会が11月8日正午からうるま市石川多目的ドームで行われる。 対戦動画を見ることができます。http://togyu.ti-da.net/e8067391.html

(又吉利一通信員)