翁長雄志知事は27日夜、那覇空港で記者会見し、石井啓一国土交通相が埋め立て承認取り消しの執行停止を決めたことに「強い憤りを覚える」と批判した。自身の承認取り消しは「適法だ」と明言。「第三者である裁判所の判決がなされるまで、辺野古の作業は開始すべきではない」と強調した。翁長知事は是正勧告に応じる考えはなく、県は近く、国地方係争処理委員会に不服審査を申し出る。

国の執行停止について会見する翁長雄志知事=27日午後10時半ごろ、那覇空港

 知事は「900ページを超える意見書と証拠書類を提出したが、2、3日のわずかな期間で決定がなされた」と政府への不信感を表明。「不当であるのはもちろん、多くの県民の思いを踏みにじり、断じて容認できない」と強く反発した。その上で「今後も、辺野古に新基地は造らせないという公約の実現に向け、全力で取り組む」と決意を新たにした。

 国交相が代執行の方針を示したことには「地方自治法の正当な権利でもある」と一定の理解を示しつつ「執行停止で工事ができるようにしてから代執行するという、失礼ながら子どもじみたやり方で物事を進めている感じもする」と指摘。政府が都合の良い手順で手続きを進めようとしているとの考えをにじませた。