沖縄県農林水産部は27日、県内で養殖されているモズクに比べ、藻体が長いなどの特徴を持つオキナワモズク(本モズク)の新品種が「イノーの恵み」として品種登録されたと発表した。本モズクの登録は初めて。県は生産性の向上が期待できるとして、今後、県内の各漁協などに種苗を配布していく予定。

新たに品種登録された「イノーの恵み」の原藻(県水産海洋技術センター提供)

 県水産海洋技術センターは2008年4月、沖縄近海で周囲のものに比べ突出して長く成長していたモズクを発見。その藻体を採取後、種苗を作成し、県内漁場で養殖に成功した。

 県は13年8月、農林水産省に品種登録を出願。ことし9月29日付で登録された。糸モズクでは「恩納モズク」がすでに登録されているが、県内生産量の9割以上を占める本モズクの品種登録は全国でも初めて。

 イノーの恵みは、県内で養殖されている他の本モズクの約2倍の長さまで成長するため、収穫量は約1・3倍にも上る。細くて柔らかい食感が特徴で、鍋やみそ汁の具材などに向いた品種だという。

 同センターは「県産モズクの消費拡大につなげたい」と話した。