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  • 南西石油が来年3月以降、販売契約を更新しない方針を取引先に通知
  • 親会社の日本撤退で、今年4月に石油精製施設などを閉鎖していた
  • 県内ガソリンの6割を供給しており、継承企業が現れないと混乱も

 ブラジル国営石油会社ペトロブラス傘下の南西石油(西原町、リンコン・シオジロ・イシカワ社長)が来年3月末以降、石油製品の販売契約をしない方針を取引先に通知していたことが28日までに分かった。南西石油は県内のガソリン消費量の約6割を供給。ペトロブラスは新たな運営会社に事業を引き継ぐ方針だが、継承企業が見つからないまま撤退した場合、県内での石油製品の供給体制に混乱が生じる可能性もある。

南西石油製油所

 同社はペトロブラスの日本撤退に伴い、ことし4月に石油精製施設・西原製油所を閉鎖。その後は国内外からガソリンなど石油製品を購入し、県内への供給を続けている。

 取引先への文書では「2016年3月31日以降、石油製品販売契約を一切更新しない」と表記。一方、他の供給会社から石油製品を購入することになった場合は、タンクローリーなどへの供給・配送拠点として西原油槽設備を使用できるとしている。

 同社を含め複数の仕入れ先がある業界関係者は「南西石油からの供給が止まれば、他からの購入を増やすしかない。南西だけと取引している業者は、継承企業などの先行きが見えず、不安がっている」と話す。

 別の関係者も「万が一のことが起きれば混乱は避けられない。県民生活に影響を与えないよう、業界全体で対策を練っておく必要がある」と語った。