ものづくりや伝統文化の熟練人材らを表彰する第6回ものづくり日本大賞(主催・文部科学省、経済産業省など)の受賞者が28日公表され、内閣総理大臣賞に重要無形文化財「久米島紬」保持団体代表代理の山城ハツさん(95)=久米島町真謝=が選ばれた。沖縄県内の受賞は2人目。

真綿から横糸を紡ぐ山城ハツさん=久米島町真謝の自宅(提供)

 山城さんは15歳ごろから久米島紬の製作に従事。養蚕・製糸技術の第一人者として後進の育成や保存伝承に取り組んだことが評価された。

 山城さんは自宅での毎日の糸紡ぎ作業や後輩指導などに取り組んでいる。数日前から体調を崩し、現在は沖縄本島内の病院で療養中、表彰式は欠席する。山城さんの家族は「受賞を喜んでいた。表彰式に出席することを楽しみにしていた。2週間ほど療養し、現場に復帰するはず」と話した。

 久米島紬事業協同組合の松元徹理事長は「山城さんは糸紡ぎの熟練の技術を持っている。受賞もうれしいが、元気な姿が担い手みんなの励みになっている」と喜んだ。

 同賞は全国で24件65人・1団体が受賞した。

 県内からは、経済産業省の特別賞を「LED通信技術を用いた水中通信機器の開発」に携わったマリンコムズ琉球の新川直正社長ら7人が受賞。優秀賞に「海水の多様な商品化と製造における熱有効利用方法の開発」で石垣の塩の東郷清龍社長ら2人が選ばれた。