翁長雄志知事は29日午後、県庁で臨時記者会見を開き、沖縄防衛局が名護市辺野古の新基地建設で埋め立て本体工事に着手したと発表したことに「激しい憤りを禁じ得ない」と語った。知事の埋め立て承認取り消しの効力は暫定的に停止されただけで、「法律的に最終的な判断が示されないままの強行だ」と批判した。

辺野古新基地建設の本体工事着手を受け記者会見する翁長雄志知事=29日午後4時前、県庁

 本体工事の前提となる県との事前協議が終了していないとの認識を示し、「留意事項を無視する暴挙であり、強く非難されるべきである」と不快感を示した。

 また、石井啓一国土交通相が取り消しの効力停止を決定したことに不服があるとして、11月2日に総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る、と国交相に事前通知したと発表した。

 在沖海兵隊のグアム移転の状況視察でグアムを訪れている菅義偉官房長官について、「工事着手や是正勧告など国がやってきたことについて、負担軽減を(アピール)することで国民の理解を得ようということだろうが、パフォーマンスとしか言いようがない」との見解を明かした。