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  • 菅官房長官が在沖米海兵隊の移転先のグアムで米軍事委員と会談
  • 菅氏は辺野古新基地の本体工事に着手したことを説明
  • 米側は「大変素晴らしいニュースだ」と歓迎したという

 【グアムで大野亨恭】菅義偉官房長官は29日、在沖米海兵隊の移転先であるグアムで米下院軍事委員でグアム選出のボルダリオ準議員(民主党)と会談し、同日朝、名護市辺野古で新基地の本体工事に着手したことを説明した。菅氏によると、ボルダリオ氏は「大変素晴らしいニュースだ」と歓迎したという。

ボルダリオ準議員(右)とグアム移転計画について意見交換する菅義偉官房長官(左)=29日、グアム

 菅氏は会談後、本体工事着手について、「翁長雄志知事の承認取り消しは執行停止の判断がされている。その意味で自然な形で工事を再開した」と述べた。

 会談で菅氏は、グアムで在沖海兵隊受け入れのための施設整備が始まっていることに、「大変力強い。工事をさらに推進できれば嘉手納以南の米軍基地の早期返還に直結する」と、移転計画の着実な実施を求めた。

 ボルダリオ氏は「約束したことはできる限り進めることができるようにしたい」と述べ、米軍移転を推進する考えを示したという。

 危機管理を担う官房長官の海外訪問は異例で、辺野古移設を進める姿勢を示すことでグアム移転の進展を図り、沖縄の負担軽減をアピールしたい狙いがある。

 日米両政府は、在沖米海兵隊約1万9千人(定数)のうち約4千人をグアムに移転することで合意。ハワイ、米本国への5千人と合わせ計9千人が沖縄から移転する計画で、日米両政府は沖縄の負担軽減につながるとしている。

 米議会は一時、辺野古を含む再編計画全体の実現性を疑問視し移転費の執行を凍結したが14年12月に全面解除した。