初期の喉頭がん治療のため、約3カ月に渡り活動を休止していたお笑い芸人の小波津正光の復帰公演が11月15日午後5時から、浦添市の国立劇場おきなわ小劇場である。「祝! まーちゃん“ガン”バック公演 芸人から病人になっちゃいましたっ」と題し、病室で書きためたネタを披露する。「お笑い米軍基地」などで知られる小波津は「病気になって芸人とは何か、芸人としてなにができるのかを考えた」と話す。

復帰公演への意気込みを語る小波津正光=那覇市・沖縄タイムス社

 喉頭がんのため、医者からは声が出なくなる可能性もあると言われたという。小波津は「がんと聞かされた時から復帰のことしか考えていなかった。声がでなくてもできるネタを考えた」と振り返る。

 療養期間を「病気のこと、芸のこと、お笑いのことだけを考える、いわば贅沢(ぜいたく)な時間だった」と捉える。プラス思考は芸人だからだという。「自分のマイナスをネタにすることでプラスに変えるのが芸人。ハッピーな時には笑いは必要ない。『こんなの笑いになるのか』と思われていることが最高の題材。そこにいろんなものが潜んでいる」と語る。

 一方で、自身の活動を振り返り「今までやって来たことは芸といえるのか。胸を張って芸人と言っていいのか。芸事に対してチャレンジしているといえるのか…」と突き詰めていった。

 小波津は時事的な題材を扱うことも多いが、病室ではテレビやラジオ、ネットも見なかった。「アンテナを立てていたつもりだけれど、キャッチしたものを深く考えていたのか」と自省した。

 友人知人らがメールでニュースを教えてくれた。「この状況を、どうネタにするのか期待されているのかな」とも感じたという。「舞台復帰1発目。10本くらいネタがあるので、それをしっかりやらないと」と意欲的だ。

 他の出演者はノルウェースウェーデン、きんぴらごぼうら。入場料は前売千円、高校生以下500円。問い合わせはFECオフィス、電話098(869)9505。