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  • 米軍伊江島補助飛行場では海兵隊F35着陸帯の改修工事が来春ある
  • 本紙が入手した図面によると、CV22オスプレイの駐機場整備も明記
  • 伊江村に情報提供はなく、さらなる基地機能の強化に反発している

 【伊江】米軍伊江島補助飛行場で海兵隊F35の訓練用に計画されている着陸帯の改修工事で、2017年に空軍横田基地へ配備予定のCV22オスプレイも収容できる駐機場の整備が盛り込まれていることが30日までに分かった。CV22の沖縄県内での訓練場所が明らかになったのは初めて。(伊集竜太郎)

本紙が入手した図面。「海軍の基準に従ってCV22オスプレイとF35を収容できる駐機場」と英語で明記されている(下線部分、下線は本紙加筆)

本紙が入手した図面。「海軍の基準に従ってCV22オスプレイとF35を収容できる駐機場」と英語で明記されている(下線部分、下線は本紙加筆)

 島袋秀幸村長は本紙取材に「現在のMV同様、CVの訓練も反対だ。地元に情報提供がないままに工事が進められ、基地機能が強化されるのは遺憾だ」と答えた。F35訓練に反対決議している村議会や飛行場に隣接する区も「さらなる強化は許せない」と強く反発している。

 複数の関係者によると、来月上旬に同工事の入札が行われ、12月にも契約予定。資材調達などの調整に数カ月から半年程度かかるとされ、現場での工事着手は来春~6月以降、17年7月までには完了するとみられている。

 本紙が入手した図面は「海軍の基準に従ってCV22オスプレイとF35を収容できる駐機場」と明記。揚陸艦での離着陸訓練を想定したもので、激しいジェット噴射に耐えられるよう耐熱の特殊コンクリートなどで舗装する。関係者は「現在のアルミ板を使った着陸帯に比べ、かなり強度がある。半永久的に使うのだろう」と話した。

 CV22は空軍仕様の特殊作戦用垂直離着陸輸送機。低空飛行など過酷な条件下の運用が想定されている。現在普天間飛行場に配備しているMV22よりも事故率が高く、安全性を懸念する声が根強くある。F35は最新鋭ステルス戦闘機で、岩国基地に早ければ来年にも配備される見通し。伊江島でも訓練する戦闘攻撃機AV8Bハリアーの後継で、騒音が大きく米国でも基地周辺住民が反発している。

 CV22については、県内の基地や訓練場での訓練が計画されているが、中谷元・防衛相は16日の閣議後会見で、具体的な訓練場や詳細な訓練内容は「米側から説明を受けておらず承知していない」と述べるにとどまっている。

 伊江島の改修工事は2015会計年度(14年10月~15年9月)国防権限法案で約3568万5千ドル(約43億円)が計上されている。