プロ野球12球団の春季キャンプが1日、一斉に始まる。

 県内でスタートするのは、セ・リーグが阪神、DeNA、中日、ヤクルト、パ・リーグがロッテ、楽天の6球団。今月中旬には広島、巨人、日本ハムの1軍が加わり、計9球団がそろう。

 球春の到来に胸を躍らせているファンも多いだろう。3月30日の開幕に向けて実りあるキャンプにしてほしい。

 今年の沖縄キャンプは話題が豊富だ。

 新監督を迎えたヤクルトとロッテ、選手ではメジャーから古巣のヤクルトに戻った青木宣親外野手、入団テストを経て中日入りしたメジャー経験者の松坂大輔投手、日本ハムの大型新人、清宮幸太郎内野手ら。

 昨年37年ぶりにセ・リーグ連覇を達成した広島はリーグ3連覇と悲願の日本一を目指す。初日から見ることができないのは残念だが、中旬から沖縄市のコザしんきんスタジアムでキャンプを張る。

 県出身選手では昨年、先発、中継ぎとしてフル回転しチーム最多の8勝を挙げた中日の又吉克樹投手、クライマックスシリーズで14試合のうち8試合で先発したDeNAの嶺井博希捕手らがキャンプを通してどれだけレベルアップを図ることができるか楽しみだ。

 新人ではドラフトでDeNAに2位指名された神里和毅外野手に注目したい。主力の壁が分厚いのは間違いないが、抜群の脚力を生かして目標とする「開幕1軍」を勝ち取ってほしい。

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 キャンプ情報が連日メディアを通じて発信され、県内外のファンが球場を訪れる相乗効果が生まれている。

 プロ野球キャンプの経済効果は、りゅうぎん総合研究所によると、2017年は109億5400万円と過去最高を記録。県内外からの観客数も約34万9千人で過去最高となった。

 宿泊費や土産品・グッズ購入、飲食費が経済効果を押し上げた。人気球団の阪神と巨人がけん引している。

 効果は経済だけではない。あこがれの選手のプレーを間近で見ることができるのは地元ファンの喜びであり、子どもたちには大きな刺激になるだろう。週末には親子でひいきのチームや選手を目当てに球場に足を運ぶのもいい。はしごすることも可能だ。スタンドからの声援は選手たちのやる気を引き出すはずだ。

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 沖縄をキャンプ地にしているのはプロ野球だけではない。サッカーは1月から3月にかけ、J1川崎など国内外の24チームがキャンプを実施。昨年を2チーム上回り、過去最高だ。芝生を良好に整備する県の「芝人(しばんちゅ)養成事業」が功を奏し、芝生環境が改善されたのが大きい。

 サッカーキャンプの16年の経済効果をりゅうぎん総研は37億5千万円とはじき出す。県外を含む観客は6万人余り。まだ伸びる余地がある。

 ハード整備とともに選手の宿泊や食事、交通の便、けがをした場合の医療態勢など課題をチェックし、改善していくことが重要だ。