【与那国】台風21号で甚大な被害を受けた与那国町への義援金が、30日現在で1137万円に上った。一方、被災者への生活再建にはさらなる資金が必要で、町は11月末までの義援金募集に協力を呼び掛けている。

 台風21号は9月28日、最大瞬間風速81・1メートルの勢力で島を襲い、全壊5戸、半壊23戸、一部損壊244戸の被害が出た。県は災害救助法の適用を決めたが、同法の支援は全壊と半壊のみ。さらに全国基準の損害率の計算では「沖縄家屋の被害と実情に合わない」と指摘が出ている。

 国の基準は損害率20~49%を「半壊」と規定するが、屋根が全部飛ばされても損害率は15%程度で、町は「柱の損壊の損害率は高いが、沖縄の家屋は支柱が強固で被害実態が反映しない。屋根がなくなっても『一部損壊』とされてしまう」と懸念する。

 町は一部損壊の被災者に義援金の分配を検討する。総務財政課の上地常夫課長は「被災者の不便な生活は続いている。年内に義援金を配分し、支援したい。引き続き協力をお願いしたい」と呼び掛けている。町ホームページで義援金振込口座を公開している。