2018年(平成30年) 2月21日

沖縄タイムス+プラス ニュース

比嘉大吾に「昔の沖縄ボクサー」の面影 連続KO記録持つ浜田剛史氏【沖縄で世界戦・悲願の初勝利へ 4】

 プロボクシング15連続KO勝利の日本記録は1985年、元世界ボクシング評議会(WBC)スーパーライト級王者で県出身の浜田剛史が樹立した。33年の時を経て、WBCフライ級王者の比嘉大吾(浦添市出身、14戦14勝14KO、宮古工業高出、白井・具志堅スポーツ)が地元のリングで不動の記録に挑む。浜田は「比嘉君は記録に並び、超えていく力がある。この先50年破られない記録を作ってほしい」と期待を込める。(小笠原大介東京通信員)=敬称略

東洋太平洋タイトルの初防衛戦で、挑戦者のペリコをKOしたチャンピオンの浜田剛史(右)=1985年月3日、奥武山体育館

「連続KO記録は誰と戦い、達成したかも重要になる」と語る浜田剛史氏=東京・帝拳ジム(小笠原大介東京通信員撮影)

東洋太平洋タイトルの初防衛戦で、挑戦者のペリコをKOしたチャンピオンの浜田剛史(右)=1985年月3日、奥武山体育館 「連続KO記録は誰と戦い、達成したかも重要になる」と語る浜田剛史氏=東京・帝拳ジム(小笠原大介東京通信員撮影)

 “ボクシング王国”沖縄は1980年代に世界王者を輩出した。浜田は沖水高卒業後に上京し、帝拳ジムに所属。「内地の人間には口で負けても拳では負けない」との思いを胸に戦い続けた。

 84年、元世界王者を相手に13回連続KO勝利の日本記録を樹立。いつしか周囲の期待は「勝って当たり前。どういう風にKOするか」になっていた。その後、85年にOPBF東洋太平洋王座に初挑戦。タイトルは取ったものの判定勝利となり、連続KO記録は「15」で途絶えた。

 浜田は「タイトル奪取とKO勝利は大前提。でも勝ち続けるためにけがはできない。正直プレッシャーはあった」と振り返る。

 具志堅用高会長の勧めもあり、プロ6戦目の比嘉の試合を初めて見た。当初、比嘉の印象を「6戦目でこのレベルは早い」と感じていたが、比嘉はひるむことなく攻め続けて4回KO。「粗削りなところはあるが、最後までKOを狙う姿勢がいい。昔の沖縄のボクサーが出てきたな」とその存在を頭に焼き付けた。

 浜田も東洋太平洋王座の初防衛戦を故郷の奥武山体育館で戦い1回KO勝利した。「沖縄の人は技術どうこうでなく、シンプルに倒した者が勝つ分かりやすい試合を望む」と当時の会場の盛り上がりを回想する一方で「当然、比嘉君にも地元のプレッシャーはかかるが、それをプラスに変える力が必要。つぶれたらそこまでの選手」と言う。厳しい言葉は期待の裏返しだ。

 2月4日の試合当日はテレビ中継の解説者を務める。「世界王者の間は全勝全KOで行く気持ちでいてほしいし、その可能性は十分にある。僕も楽しみにしている」と熱いエールを送った。(おわり)

名伯楽のミット―ボクシング王国・沖縄金城眞吉の道
磯野 直
沖縄タイムス社
売り上げランキング: 635,938

野球・ゴルフ・サッカー・バスケ・・・プロからアマまでスポーツ全記事、読み放題! >>「沖縄タイムス+プラス スポーツ」

あわせて読みたい

関連リンク

沖縄タイムス+プラス ニュースのバックナンバー

アクセスランキング

ニュース 解説・コラム
24時間 1週間
24時間 1週間