現代劇などを企画する一般社団法人「おきなわ芸術文化の箱」と青森市の劇団「渡辺源四郎商店」(なべげん)による、沖縄のしまくとぅばと青森の津軽弁が飛び交う劇「ハイサイせば~Hello-Good bye~」が10日午後7時、11日午後2時と7時、12日正午と午後3時に那覇市のアトリエ銘苅ベースである。戦争中、特徴ある言葉を使う2地域の人間が怪しい作戦へと巻き込まれていく様子を描いた作品。畑澤聖悟作・演出。

沖縄と青森の出身者が軍の作戦に巻き込まれていく物語「ハイサイせば」=東京都・こまばアゴラ劇場(山下昇平撮影)

 舞台は第2次世界大戦末期の日本。日本の外務省と在独大使館の間で、乱数表を用いた暗号電報の代わりに、国際電話で早口の薩摩弁でやりとりする作戦が立てられたが、米軍に解読されてしまう。

 さらに難解な言葉として、しまくとぅばと津軽弁が選ばれ、沖縄と青森出身者がひそかに軍へ呼び出される。

 戦時中の日本が薩摩弁を使って情報交換を行ったとされるエピソードから着想を得た物語。日本劇作家大会で最優秀賞獲得など、全国で実績を残してきた劇作家の畑澤が制作した。

 作品名は、沖縄のあいさつ「ハイサイ」と津軽弁の別れ際に使われる「せば」を合わせた。1月6日から東京公演が始まり、青森を巡って沖縄が最終公演地となる。

 県内からは「おきなわ芸術文化の箱」理事で役者の安和学治と当山彰一が出演する。

 安和は「戦時中に起こった差別と葛藤、望郷の思いを込めた。伝わらないようでいて、なぜか伝わる劇。難しいが頑張りたい」と意気込む。

 当山は「国策に振り回されたなまりの強い4人が故郷にどんな思いを寄せていたのか。沖縄口・津軽弁が飛び交う笑いと感動の舞台をぜひ見てほしい」と呼び掛けた。

 一般前売り2500円、学生千円。高校生以下は当日500円。問い合わせはアワ、電話090(2507)0225。