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  • 米軍キャンプ・シュワブ内の海辺から土器と石器が数点発見された
  • 名護市教委は一帯を遺跡に認定するよう沖縄県教委に申請する方針
  • 認定されると法に基づく調査が必要で、新基地建設は大幅な遅れも

 【名護】名護市辺野古の新基地建設計画で、埋め立て予定地にかかる米軍キャンプ・シュワブ内の海辺から、土器と石器が数点見つかったことが2日、市教育委員会への取材で分かった。発見場所ではことし2月に文化財「碇石(いかりいし)」が見つかっており、市教委は新たな遺物が見つかったとして、一帯を遺跡に認定するよう県教委に申請する方針。遺跡と認定された場合、文化財保護法に基づく試掘調査や本調査などが必要となり、建設計画に年単位の大幅な遅れが生じる可能性がある。

土器・石器が見つかった場所

 発見場所は、仮設岸壁や仮設道路の予定地にかかる。市教委は先月13~16日と26~30日の計9日間、碇石の発見現場付近を踏査。干潮時の海辺で土器と石器を数点見つけた。現在は市教委で保管しているという。

 市教委は今週中にも、遺失物法に基づき名護署に届けを出し、同時に米軍に公開許可を申請する。その後、県教委が文化財保護法に基づき土器と石器を鑑査する見通し。

 県教委が一帯を遺跡と認定し、遺跡が工事の範囲にかかる場合は、文化財保護法に基づく防衛局と市教委との調整、市教委と県教委による試掘調査や本調査が必要になる。

 市教委文化課の担当者はは「碇石だけでは遺跡にならないが、その周辺で遺物が見つかったので、遺跡に認定してもらうよう手続きに入る」と説明。「防衛局の工事の範囲にもよるが、調査に年単位を要することもある」との見方を示した。(榮門琴音)