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  • 那覇国際コンテナターミナルに三井倉庫が経営参入する方向で調整
  • 最大株主の脱退もあり、ターミナル社は組織強化が契約更新の課題
  • 三井倉庫グループは国際物流事業を展開しており輸出貨物増に期待

 那覇港新港ふ頭地区にある公共国際コンテナターミナル地区を管理運営する那覇国際コンテナターミナル(NICTI)の経営に、三井グループの企業で港湾運送事業などを展開する三井倉庫(東京都、藤岡圭社長)が参入する方向で最終調整していることが2日、分かった。両者と那覇港管理組合の3者が合意に向けて、条件面などの協議を進めている。

那覇港公共国際コンテナターミナルのガントリークレーン

 三井倉庫は青海港(東京)や本牧港(横浜)などでのオペレーションやアジアなど国内外での倉庫事業を展開。三井倉庫グループは国際物流事業なども展開しており、輸出貨物の増大も期待されている。グループ持ち株会社の三井倉庫ホールディングス(藤岡圭社長)の2015年3月期連結決算の売上高は1704億8600万円。

 NICTIはことし3月の株主総会で、最大株主だったフィリピン港湾運営会社の脱退を決定。15年末に期限を迎える同地区の運営契約の更新を目指す中で、管理組合から更新の条件に輸出貨物の増大に向けた組織体制を求められていた。

 3者は更新に向けた調整を進めており、管理組合は11月中に最終判断する。三井倉庫は内容がまとまれば、NICTI株の50%以上を持ち運営の中核を担う。

 管理組合は2日、組合議会の議員らに現状を説明した。本紙の取材に対し、NICTIは「三井倉庫と合意を目指して最終調整している」と回答。三井倉庫と管理組合は「コメントできない」とした。(浦崎直己)