沖縄の伝統料理の調理法や食材を学んだ人材に「琉球料理伝承人」として活躍してもらおうと、沖縄県が初めて開いた講座の修了式が2日、那覇市の沖縄ガス本社であった。6日間の講座を終えた1期生22人が、県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長から認証状を受け取った。

琉球料理伝承人の認証状を手にする受講生と講師たち=那覇市・沖縄ガス本社

受講生が作った琉球料理

琉球料理伝承人の認証状を手にする受講生と講師たち=那覇市・沖縄ガス本社 受講生が作った琉球料理

調理法と味、正しく継承

 正統な調理法と味を受け継いだ琉球料理を伝え広めるのが狙いで、受講生は県内のホテルや学校、介護施設で調理師や栄養士などとして腕を振るっている。

 講座は調理実習と座学で構成。豚だしの取り方から始まり芋くじアンダギーやイカ墨のお汁、ミヌダルや花イカなど庶民・宮廷料理を作ったほか、菓子や泡盛、食材、漆器に関する講義もあった。

 修了式では、講師を代表し松本料理学院の松本嘉代子学院長が「沖縄の健康長寿がじり貧状態にある中、長寿県を復活させ伝統的な食生活をつないでいくため、皆さんに働いていただきたい」とあいさつ。琉球料理と琉球泡盛文化圏の世界無形文化遺産登録を目指す動きに弾みが付くことにも期待を寄せた。

 今年で創業60年を迎えるピザハウス社長の坂本昭司さん(57)も受講生の一人。「土地のものを正しい技法でおいしくいただくことを学べた講座だった。西洋料理の店で琉球料理を出すのもいいのではないか」と頭を巡らせていた。