【与那原】うるま市教育委員会が復元した沖縄特有の木造物資運搬船「マーラン船(山原船)」が3日、与那原マリーナに入港し100人余りの町民らに拍手で迎えられた。同船は1日に国頭村安田港を出港、うるま市の平安座南港、津堅漁港を経由して約115キロの距離を帆走した。

町民らに拍手で出迎えられ、マリーナに入港するマーラン船=3日、与那原町東浜

 うるま市はマーラン船の操船技術を継承し、戦前に交通の要所だった与那原町に物資が運搬されていた様子を再現する「やんばる~与那原間帆走事業」を計画。造船は市の船大工、越来治喜さん(61)が手掛けた。風力だけで進むマーラン船の復元は戦後初で、操船はB&Gうるま市勝連海洋クラブの延べ13人が務めた。

 3日は強風の中、津堅島から約2時間で与那原に到着した。同クラブの親田辰美会長(58)は「風が心配だったが、何とかゴールできた。『風頼み』だった先人たちの苦労を知ることができた」と日焼けした顔をほころばせた。

 ゴール後のセレモニーでは与那原町の古堅國雄町長に国頭村やうるま市の関係者から、マーラン船に乗せて運ばれた薪や山原竹、ビーグやもずくなどが手渡された。

 古堅町長は「強風の中、みんなで力を合わせて与那原に到着した。新たな歴史の一ページになるだろう」と航海の無事を喜んだ。