「稲嶺進さんの2期8年の実績が理解を得られず大変残念」。4日夜、翁長雄志知事は新基地反対の思いを重ねた「盟友」ともいえる稲嶺さんの敗北に落胆の色をにじませ、「忸怩(じくじ)たるものはあるが結果をしっかり受け止める」と述べた。

追いすがる報道陣を振りきり、車に乗り込む翁長雄志知事=4日午後10時55分、名護市大中の選挙事務所(田嶋正雄撮影)

 午後10時25分、同市大中にある稲嶺さんの選挙事務所に入った翁長知事の表情は硬かった。ただ、その直後に入った稲嶺さんを握手で迎え、笑みを浮かべる場面もあった。

 そんな和やかなムードもつかの間。数分後にテレビ局が相手候補の当確を速報すると、隣り合わせの二人は驚いた表情で眼前のテレビ画面に食い入った。ざわめく会場内で無言のまま、生中継される相手候補のバンザイを口元を硬くしながらじっと見つめた。

 報道陣に促され、敗戦の弁を述べる稲嶺さんの話に、終始目をつぶって聞き入った翁長知事。自身にマイクを向けられると「オスプレイが飛び交う所で観光は成り立たない。それが争点外しで理解されず残念」と悔やんだ。その上で「自民、中央の組織選挙が大きな威力を発揮した。市民のフリーな判断があったかどうか」と述べ、報道陣を振り払うように足早に車に乗り込んだ。