2018年(平成30年) 2月19日

沖縄タイムス+プラス ニュース

37年前の具志堅会長の雪辱「県民感動」 比嘉大吾、地元沖縄でKO勝利

 KO勝ちが決まった瞬間、沖縄県立武道館に大歓声と指笛が響き渡った。割れるような拍手とともに観客が立ち上がり、隣の人と抱き合ったり拳を突き上げたり、歓喜に酔いしれた。沖縄で37年ぶりのボクシング世界戦で王座を守った比嘉大吾選手(22)の圧巻の勝利に満員の3千人が沸いた。

15連続KOで2度目の防衛を果たした比嘉大吾選手を、超満員の観客は指笛と拍手でたたえた=4日、那覇市・県立武道館(古謝克公撮影)


「有言実行」 誇りと感動

 スポットライトで照らされ比嘉選手が入場すると、会場の熱気は急上昇。名前入りのTシャツを着たファン、横断幕やのぼりを掲げる友人らから「大吾頑張れ!」「絶対勝てるぞ」と声援が飛び交った。

 1回、相手選手をコーナーに追い込むと大吾コールで後押し。右ボディーで相手選手をひざまずかせ、比嘉選手の勝利が告げられると大歓声が会場を包んだ。

 比嘉選手の兄力斗さん(24)は前日にLINE(ライン)でエールを送ると、比嘉選手から「試合に勝ったら沖縄巡りしよう」と返信があったことを明かし「沖縄での防衛戦で、連続15KOというプレッシャーの中で勝ったのはすごい」と声を弾ませた。

 父の等さん(49)は「沖縄入りしたときの大吾は緊張した表情だったので心配していた。早く終わってほしいと思っていたら、1回KO。本当にほっとした」。

 1981年、14度目の防衛に失敗した具志堅用高会長の雪辱も果たした。今帰仁村から訪れた山田重実さん(65)は、チャンピオンベルトを誇らしげに掲げる比嘉選手に、現役時代の具志堅会長の姿を重ね「沖縄発、世界のスターがもう1人生まれた。37年前、悔しい思いをしたたくさんの県民がきょうの勝利に感動しているはず」と顔をほころばせた。

 ボクシング初観戦の喜友名めぐみさん(23)=北谷町=は、1回からKOを狙うとの宣言通りの結果に「有言実行してくれたのがかっこよすぎた。同世代の憧れ」と満面の笑みだった。

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