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  • 琉球王朝時代の石積み道路の遺構が那覇の平良橋付近で発見された
  • 橋は1597年に尚寧王の命令で石橋に架け替えたが、沖縄戦で破壊
  • 高さ4m、幅5mがきれいに残っており、文化財担当者は「奇跡に近い」

 県道153号の改良工事が進められている那覇市首里平良町の平良橋付近で、琉球王朝時代に建設された太平橋(たいへいきょう)(平良橋)につながる石積み道路の遺構が発見されたことが4日までに分かった。高さ約4メートル、幅約5メートルにわたって琉球石灰岩で造られており、市文化財課の担当者は「ここまできれいに残っているのは奇跡に近い」と話している。

那覇市の発掘調査で発見された太平橋周辺道路の遺構=4日、那覇市首里平良町

 同課によると、太平橋はもともと木で造られた橋だった。尚寧王の命令により、1597年に浦添グスクから首里城に向かう道を整備する際に石橋に架け替えられた。1609年の薩摩侵攻時には、浦添方面から攻めてきた薩摩軍と橋の上で戦ったという。沖縄戦時に米軍の侵攻を阻むため、日本軍が破壊した。

 2011年に市の試掘により発見され、12年本格的に発掘調査を開始。地中深くまで遺構が確認されたため、安全面に配慮し、ことし6月末から再び調査を始めた。市は工事を管轄する南部土木事務所と今後の対応を協議する。

 市文化財課は14、15の両日、中学生以上を対象に現地説明会を開く。9日から電話申し込みを受け付ける。問い合わせは同課、電話098(917)3501。