翁長雄志知事は6日午前、県庁で記者会見を開き、名護市辺野古の埋め立て承認取り消しをめぐる政府の対応についての公開質問状を石井啓一国土交通相に送ったと発表した。合わせて、取り消しを無効化する代執行手続きで石井国交相が求めた是正勧告を拒否する文書も送った。

国交相の是正勧告を拒否することについて会見する翁長雄志知事=6日午前10時42分、県庁

 公開質問状では、沖縄防衛局の「私人」の立場を認めた上で知事の取り消しの効力停止を決定しながら、地方自治法に基づく代執行手続きでは防衛局を「国の機関」と位置づけていることに対し「都合に応じて立場を使い分けるもので強く非難される」と指摘。5項目について国交相の見解をあらためて問う内容になっている。

 翁長知事は会見で「政府は通り一遍の言葉ではなく、国民、県民に明確に説明責任を果たすべきである」と強調。公開質問状という形で国の考え方をただすことで、県の主張との違いを県民に分かりやすく伝えるとともに、安全保障の問題を国民全体で共有するよう働き掛ける狙いがある。

 是正勧告の拒否について、翁長知事は「第三者委員会の検討結果を精査した結果、瑕疵(かし)があると認め、取り消した。取り消しは適法で勧告に従うことはできない」と語った。

 国交相は週明けにも是正指示を出し、指示に従わなければ月内にも高等裁判所へ提訴する見通し。

 翁長知事は指示にも応じない考えを示す一方、高裁での自らの意見陳述には「あらゆる手段で新基地建設を阻止するつもりだ」と述べるにとどまり、具体的に明言しなかった。