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[大弦小弦]具志堅用高さんが沖縄で負け、県民が抱いた37年前の喪失感…

2018年2月6日 07:22

 具志堅用高さん(62)が沖縄で負け、県民が抱いた37年前の喪失感を弟子の拳が打ち砕いた。4日、ボクシングWBC世界フライ級王者の比嘉大吾選手(22)は1回2分32秒、沖縄の地で挑戦者を沈めた

▼パンチの質はボクサーごとに異なるが、比嘉選手のはとにかく硬い。野木丈司トレーナーは「砲丸で殴られる感じ。それが速く、止まらず飛んでくるから相手はたまらない」と解説する

▼37年ぶりの世界戦は発表が1カ月前、チケット発売は1週間前と遅れに遅れた。会長の具志堅さんは昨年大みそかに他団体王者との統一戦を望んだが11月7日、相手の王座返上で宙に浮いた

▼ちょうど興南高時代の師、金城眞吉さんが何度も危篤に陥っていた時期。「監督が生きている間に、大吾の試合を見せたい」と急きょ県立武道館を押さえた。だが同月16日、具志堅さんの腕の中で73歳の生涯を閉じた

▼「間に合わなかったね。連れてきて、お客さんの歓声を聞かせたかった」。本番では追悼の10カウントゴングを鳴らし、勝利後は比嘉選手と遺影を高々と掲げた。沖縄開催は、具志堅さんの師への恩返しだった

▼ボクシングがこの人の真骨頂だ。バラエティー番組で見せる顔とは違う。それでも比嘉選手の直してほしいところを聞くと「食欲がすごい。まずは隣の人の物を食べないこと!」。すごい。(磯野直)

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