【クリッシー悦子通信員】五輪代表選手を目指して飛び込みの練習に励むウチナー(沖縄)3世が米国オハイオ州にいる。ノア・デゥペル君(14)がその人。ノア君は安子ヒューズさん(82)=那覇市出身、旧姓当真=の孫。安子さんの娘アンナ・デゥペルさんとジャックさんの息子だ。ノア君は12歳からこれまで5回ジュニアダイビングチームの選手に選出され、国際競技に出場してきた。

「孫を誇りに思います」と語る安子さん(右)とオリンピック選手への夢を語る孫のノア君=オハイオ州

 国内大会では、今年8月に開かれたAT&T全米ジュニアダイビング選手権大会14~15歳の部に出場。大会時点でまだ13歳のノア君は年長の競技者を相手に1メートルの飛び板飛び込みで1位、3メートルの飛び板飛び込みで2位、高飛び込みで3位の好成績を残した。昨年は同じ競技の12~13歳の部で3種目とも1位に輝いている。

 ノア君が飛び込みを始めたのは幼稚園生のころ。放課後の部活動として参加したのが始まり。現在では週5~6日、1日に5~7時間練習する。激しい練習に嫌気を差したことはないか聞くと「たまにそう思うこともあるけど、そんな気持ちは長く続かなくてすぐまた楽しくなる」と根っからの飛び込み好き。練習に送り迎えをする母親のアンナさんは「私の方が時々休みたくなるのだけど、ノアは休まないというから」と笑う。

 ノア君の今後は「究極のゴールはもちろんオリンピック」だと目を輝かせ語る。「2020年の東京オリンピックに出られたら日本、沖縄の親戚や友人にも会えるし、とてもうれしい」とアンナさん。アンナさんは06年に開かれた第4回のウチナーンチュ大会に参加したことがあり、沖縄への思いは深い。

 飛び板飛び込み1メートルと高板飛び込みで2度1位に輝いており、本人はオリンピックでは飛び板飛び込みに出場したいと意気込んでいる。ただ、オリンピックでは飛び板飛び込みは3メートルの種目となり、どの種目に今後焦点を当てていくかはまだ決まっていない。最近からシンクロナイズダイビングの練習にも取り組んでいる。

 安子ヒューズさんは1961年に夫のグレンさんと結婚して渡米。モンタナ、ハワイ、カリフォルニア、ジョージア州などに居住したが14年前に夫を亡くして以来、娘夫婦とオハイオで暮らしている。デゥペル夫妻には娘が1人いて5人家族である。