【森田のりえ通信員】写真家で旅行エッセー「幻の旅路」を出版したロサンゼルス在住の大湾節子さんが15日、那覇市の県男女共同参画センター・てぃるるで講演会を行う。

大湾節子さん(Gloria Plascencia撮影)

 那覇市で生まれ育った父親と長崎出身の母親を持つ大湾さんは1945年東京で生まれる。東京大空襲に遭った後、世田谷に住む。病気や貧乏など社会的弱者のために役立つ仕事をしたいと、自己表現として映画製作に興味を持つようになる。

 大学卒業後、69年に南カリフォルニア大学(USC)大学院シネマ科に留学。5年後、映画業界の厳しさを知り、方向転換する。アメリカ永住権を取得し、日本から進出した会社の支店を任されるが4年後に倒産。思い切ってヨーロッパの旅に出た。今できること、自分にしかできない生き方をしたいと痛感し、9カ月間働き3カ月間は旅に出て写真を撮り続けた。10年後に車庫で写真展を開き、ロサンゼルスのメディアが取り上げた。

 人生を振り返った時、心を癒やしてくれたのは幼いころ、家に三線を抱えて出入りしていた沖縄の人たちやロサンゼルスで出会った沖縄出身の友達だった。父の生まれた地を一度も訪れていないことが不思議だと思った。大湾さんは「心のふるさと沖縄へ行こう。絆を求めて旅立つ決心をした」と語った。

 講演会は15日午後2時~4時。問い合わせはてぃるる、電話098(866)9090。