名護市辺野古の埋め立て承認取り消しで、石井啓一国土交通相が翁長雄志知事に対し取り消し処分を取り消すよう指示する文書が10日、沖縄県に届き受理された。県は11日に指示を拒否する回答文書を国交相宛てに送付する予定。翁長知事が午後4時から県庁で記者会見し、拒否を表明する。国交相は早ければ来週にも高等裁判所に代執行訴訟を提起する見通し。

国土交通相から届いた指示文書を確認する県職員=10日午前11時40分、県庁

 指示は勧告と同内容で、県は「応じられない」とする回答文書を国交相宛てに送付することを調整している。是正の期限は13日だが、翁長知事が12~14日まで台湾出張を予定しているため受理翌日の11日に記者会見を設定した。

 是正の指示は地方自治法に基づく勧告の次の手続きで、国交相は期限内に「埋め立て承認の取り消し処分を取り消す」よう指示している。回答は求められていないが、県の姿勢を明確にするため、勧告拒否に続き指示の拒否も文書を送ることにしている。

 国交相は10月28日付で、承認取り消しの「是正勧告」を出したが翁長知事が拒否したため、指示を出した。指示の拒否を受けて、国交相が県知事に代わって承認できる代執行を求めて高等裁判所に提訴することになる。

 12月にも第1回口頭弁論が開かれる可能性もあり、県が要望して認められれば翁長知事も意見陳述することになる。

 県は、今月6日に勧告拒否の文書を発送した際、国交相に対し13日を期限に公開質問状も提出したが、国交省側は対応を検討中として回答は得られていない。