プロ野球ドラフト会議で球団から指名を受けた沖縄県関係3投手の入団が11日、決まった。西武のドラフト1位、富士大の多和田真三郎投手(22)=中部商高出、日本ハム1位の明大・上原健太投手(21)=あげな中-広陵高出、両親が沖縄出身で広島6位の仲尾次オスカル投手(24)=ホンダ=は、それぞれプロでの活躍を誓った。ことしのドラフトでは、過去最多の県関係7人が指名された。(金額は推定)

西武へ入団が決まり、記者会見でポーズをとる富士大の多和田真三郎投手(右)=11日、岩手県雫石町

日本ハムへ入団が決まり、ポーズをとる明大の上原健太投手=11日、東京都府中市

広島と仮契約し、笑顔を見せるホンダの仲尾次オスカル投手(中央)、高山健一スカウト(右)ら=埼玉県狭山市の本田技研工業埼玉製作所

西武へ入団が決まり、記者会見でポーズをとる富士大の多和田真三郎投手(右)=11日、岩手県雫石町 日本ハムへ入団が決まり、ポーズをとる明大の上原健太投手=11日、東京都府中市 広島と仮契約し、笑顔を見せるホンダの仲尾次オスカル投手(中央)、高山健一スカウト(右)ら=埼玉県狭山市の本田技研工業埼玉製作所

【西武1位】多和田 松坂・涌井以来の背番号「18」

 西武に1位指名された富士大の多和田真三郎投手=182センチ、82キロ、右投げ右打ち=は、岩手県雫石町のホテルで球団と交渉し、契約金1億円プラス出来高払い5千万円、年俸1500万円で合意した。背番号は松坂大輔投手(ソフトバンク)、涌井秀章投手(ロッテ)が西武時代に付けていた「18」となった。

 時折笑顔を見せつつも緊張した様子だった多和田は「これから本当にプロ野球選手としてやっていくんだと実感した」と話した。

 重心の低いフォームから投げ込む最速152キロの直球と制球力で勝負する。エースナンバーの背番号18については「松坂さんは直球がすごくて涌井さんは制球がいいというイメージがある。2人のいいところを吸収して、そういう投手になっていきたい」と意気込んだ。

 多和田は中城村出身。中部商高3年の夏に県大会準優勝した。富士大では1年秋の明治神宮大会で無安打無得点を達成。高校の先輩、山川穂高(現西武)とともに4強入りに貢献した。

【日本ハム1位】上原 無限の潜在力

 日本ハムに1位で指名された明大の上原健太投手は、東京都府中市の明大野球部合宿所で球団と交渉し、契約金9千万円、年俸1300万円で合意した。

 190センチ、85キロ、左投げ左打ち。長身から投げ下ろす最速151キロの直球と落差のある変化球が持ち味だ。期待の左腕投手は「プロの世界でやっていくという実感が湧いた。自分らしい強気の投球をしたい」と意気込んだ。初めて訪れるという北海道についても「いろんなことが楽しみ。北海道の人全員に心から応援してもらえる投手になりたい」と話した。

 日本ハムの木田優夫ゼネラルマネジャー補佐は「いままでにないスケールの投手。先発もできるし、リリーフの可能性も秘めている」と期待した。

 上原はうるま市出身。あげな中卒業後、広島の広陵高に進学し、1年夏からベンチ入りした。明大では1年春からリーグ戦に登板。3年秋には防御率0・96で最優秀防御率のタイトルを獲得した。ことしのユニバーシアード日本代表メンバーとして優勝に貢献した。

【広島6位】仲尾次 先発へ意欲

 広島から6位指名されたホンダの仲尾次オスカル投手は、埼玉県内で契約金3千万円、年俸800万円で球団と仮契約した。ブラジル出身で両親が沖縄出身の24歳は「やってやろうという強い気持ちになった」と決意を語った。

 178センチ、78キロ、左投げ左打ち。最速148キロの直球と切れ味鋭いスライダー、スプリットが武器だ。社会人では主に中継ぎや抑えだったが「先発もやってみたい。開幕1軍を目指して頑張りたい」とアピールした。「若い選手が多い」と広島の印象を語り、エース前田健太投手を目標に挙げた。

 沖縄のファンに向けては「自分のルーツは沖縄。熱い応援をよろしくお願いします」と呼び掛けた。

 白鷗大時代から注目しているという高山健一スカウトは「球の切れで打者と勝負できるようになった」と成長を評価。「プロになりたい強い気持ちで日本に来ている。即戦力として頑張ってほしい」と期待した。