暖房の効かない会場は底冷えしたが、空気は熱かった。4日、うるま市で開かれたNPO法人県学童・保育支援センターが主催した学童クラブを考えるシンポジウム。行政や保護者、クラブ関係者が200人以上、遠くは石垣市から参加した人もいた

▼シンポでの論点は主に二つ。全国では8割を超えるが県内では4割に満たない公的施設を使ったクラブの増設と待機児童の問題

▼公(市町村)の関わりの弱さは利用料の高さや不便さを招く。待機児童問題は働く親にとって深刻だ。子どもの放課後の安全な居場所を確保できなければ、親は安心して働くことができない

▼長く米軍の統治下に置かれたことで、沖縄は公的な社会福祉の基盤整備が本土に大きく遅れた。学童保育も本土では1940年代にスタートしたが、沖縄では70年代に入ってからだった

▼沖縄では暮らしの問題がなかなかメインストリームにならない。米軍基地から生じる問題があまりに多く、人の関心も、対応するためのマンパワーも持っていかれる。ニュースの扱いもしかり。その間に本土では「生活の質」向上の取り組みがどんどん進み、格差が開いていく

▼日々成長する子どもたちがいる。問題解決は待ったなしだ。どうにかしなくっちゃ。その思いを共有している人が多くいることに意を強くした日だった。(高崎園子)