2012年に開学した沖縄科学技術大学院大学(OIST)で24日に開かれる初の卒業式に向け、読谷山花織を取り入れた式服が完成した。在校生有志がOISTカラーの赤と白、黒に伝統柄と科学を表すコラボデザインを考案。職人が約4カ月かけて織った。世界40の国と地域から優秀な学生が集まるOIST。培った研究成果を世界へ広めると同時に、沖縄の文化を発信してほしいとの願いを込めた。

初の学位記授与式で卒業生が着るアカデミックドレスを作ったOIST在校生と読谷山花織事業協同組合、読谷村の関係者ら=9日、読谷村役場

 開学5年目で初の卒業式には13人が臨む予定。式服の首にかけるフードの縁にコラボデザインが彩られる。金運と福を招く意味の「金花(ジンバナ)」と、長寿を表す「風車花(カジマヤーバナ)」の伝統模様に加え、科学を象徴する波型でOISTらしさを表現した。

 考案したのは在校生のイリーナ・レショドコさん(30)=カザフスタン出身=とサンドリン・ブリエルさん(40)=フランス出身、渡辺桜子さん(30)=東京都出身=ら。式を担当する大学院事務局マネージャーのハリー・ウィルソンさんと9日、読谷村役場を訪れて報告した。

 レショドコさんは「卒業しても沖縄とのつながりを大事に、人と人の絆をつなげたい」と説明。読谷山花織事業協同組合の池原節子理事長、織子の我喜屋美小枝(みさえ)さんに感謝した。

 池原理事長は「素晴らしいものができ、感動で胸がいっぱい。読谷の素朴でかれんな花を世界中で咲かせてほしい」と期待した。