【伊良部】宮古島市伊良部のカニ養殖業、吉浜崇浩さん(38)が手掛けた「マングローブ蟹」が、島の新たな特産商品創出などを目指し、宮古島商工会議所が開催した「コラボグランプリ」で、グランプリに輝いた。伊良部島のカニのおいしさを広め、環境保全にも一役買いたいと言う吉浜さん。7、8の両日、市内で開催された産業まつりで自慢のカニを紹介すると、市民らの大きな注目が集まった。

産業まつりで養殖したカニを紹介する吉浜崇浩さん(右)=宮古島市民球場屋内練習場

 コラボグランプリは、島内で「こだわり」を持つ事業所の商品開発のエピソードにスポットを当てる企画。他者とのコラボレーションなどで誕生した商品やサービスの新たな創出も狙い、18組の商品が審査された。 

 吉浜さんは15年ほど前、県外から里帰りした際に、近所の人からカニをごちそうになった。そのおいしさに「伊良部のカニは世界一」と島に戻り養殖業を営むことを決心。自宅ベランダにタンクを設置し、独自にカニの生態や養殖技術の研究を続け、現在は伊良部佐和田で「蟹蔵」を経営している。

 島で捕れるカニの中でも、高級なアミメノコギリガザミは、養殖すると3キロ以上にもなるという。またカニを養殖しながら、環境保全活動にも取り組む考えで、伊良部島の海の美しさを残していくことへの思いは強い。

 グランプリ受賞について「島を愛したが故の結果でうれしい」と喜ぶ吉浜さん。養殖技術の向上で量産体制を築くのが当面の課題だ。「さらに質の良いカニを育て、宮古島市や沖縄、日本を代表する特産にしたい」と夢も膨らませている。

 宮古島商工会議所の下地義治会頭は「味はもちろん。今後の大きな可能性も秘めている。宮古の新たな特産として期待したい」と話している。