3月11日投開票の沖縄県石垣市長選まで残り1カ月に迫った。これまでに3選を目指す現職の中山義隆氏(50)、前市議で革新系の宮良操氏(61)、自民党県議の砂川利勝氏(54)が出馬を表明。各陣営とも票集めに奔走し、互いに切り崩そうと激しい前哨戦を展開している。三つどもえの公算が大きく、分裂した保守側では「共倒れ」の懸念が拭えない一方、革新側でも「反現職」で取り込みを期待した保守系含む一部支持者が流出。情勢が揺れている。

写真右から中山義隆氏、宮良操氏、砂川利勝氏

写真右から中山義隆氏、宮良操氏、砂川利勝氏

 中山氏は自民の推薦を受けたほか、公明や維新、幸福とも協力体制を詰めており、八重山建設産業団体連合会や市商工政治連盟など推薦を受けた各種団体の支援で組織票をまとめる。保守票の流出を最小限に抑え、無党派層への浸透を図る。

 宮良氏は社大と社民、共産が推薦を決め、労組や沖教組なども支援。革新支持層の票固めとともに、陸自配備に反対の地域住民や市民団体などと保革越えた票の取りまとめに奔走する。地域懇談会や企業回りなどを先行し支持拡大を図る。

 砂川氏は政党推薦は受けず保守系無所属で出馬予定。八重山タクシー協会や宮古郷友会有志の会などが推薦したほか、建設関連業などの一部が支援する。公明支持者も含め保守層で現職への批判票を取り込みつつ、革新票の切り崩しも図る。

 最大争点となる市平得大俣への陸上自衛隊配備計画の是非を巡っては、中山氏は理解を示しながらも賛否は明示せず、宮良氏は「島のどこにも造らせない」と反対、砂川氏は配備賛成だが「平得大俣は白紙」-とスタンスが異なっている。

 一方、同日行われる市議補選(欠員2)では、3氏それぞれを支持する男女3人が出馬を表明。子育て世代や無党派層などを意識したセット戦術狙いで、どう浸透するかも注目される。(八重山支局・新垣玲央)