「海を壊すな」「法律違反の調査はやめろ」-。沖縄県名護市辺野古への新基地建設に向けて12日、4カ月半ぶりに大浦湾で再開された国の海底ボーリング調査。抗議船とカヌー隊が調査を行う台船に近づき阻止を試みたが、海上保安庁のゴムボートに拘束され、行く手を阻まれた。埋め立て承認の取り消しをめぐって県と国との法廷闘争が迫る中で強行された調査再開に、海上には憤りが広がった。

ボーリング作業に抗議するカヌー隊を拘束する海保職員=12日午後3時すぎ、名護市辺野古沖

 大浦湾に10日運ばれ、長島付近で組み立てられたスパット台船に続き、この日は2基目の台船も隣り合うように海面に設置された。

 午後2時25分。カンカンカン。乾いた金属音が湾内に広がると、最初に設置された台船から掘削棒がゆっくり海面に降りていった。

 「何やってるんだ」「違法工事は今すぐやめろ」。朝からフロート付近で海保や沖縄防衛局の警戒船とにらみ合いを続けてきた抗議船4隻とカヌー隊10艇余が調査再開に抗議し、次々とフロートを突破。しかし、すぐに海保に拘束された。